1. 広島のお客様より「自宅が浸水して着物のタンスが全部浸かってきれいになりますか。」のご相談。(着物が水に浸かって泥が付いております。地色の薄いきものは色がにじんでしまっていてきれいに直りませんので大島紬をきれいにしますね。)
2.繊維の奥まで入り込んで乾いてしまった泥を描き出していきます。
3.時間が掛かりましたが泥がきれいになりました。外観上はきれいになったように見えますが、水没しておりますので、これから全体をほどいて縫込みの中の泥もきれいにしてから仕立て直しをしますね。
水害にあわれた着物は着物全体が水に浸かっておりますので、全体をほどいて水で洗い張りをして浸水した成分を完全に除去してから仕立て直しが必要です。また色の薄い着物や、友禅の着物は水濡れで柄の色がにじんでしまっている商品の修復は困難です。今回の濃色の紬のような着物でしたら修復が可能な場合もございます。(実際は八掛の水色が一部表地に移染しており表地が濃色のため目立たないだけです)
できる限りのご協力をさせていただきたいと存じますので、何かお役に立てることがございましたら どうかご遠慮なくお申し付けください。
明日より夏季休業とさせていただきます。
休業期間 8月11日(土)~8月16日(木)
※8月17日(金)より通常営業いたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。